対話型鑑賞法VTS(Visual Thinking Strategies)をアートクラスで行いました。作品は90年に開催された現代美術展の図録から選んだ3つ。バスキア、キースへリングの絵とボロフスキーのインスタレーション。最初は「これ絵なのぉ?気持ちわる〜い!・・・、なんか怖い、ごちゃごちゃしてる」など少ない言葉しか出てきませんでした。ファシリテーターとして私は聴く側に徹します。何が描かれているか話し合ううちに、どんどん意見が出てきて面白い展開になりました。例えばキースへリング、 顔がバッテンになってるから死んでる? クワガタロボット?可愛いウサギを装った殺人ロボット。 この人たちは酔っ払ってるのかな?踊って目が回ってる?ロボットの黄色いところからビールがジャーって出てくる。このロボットみたいなのの後ろで操ってる奴がいる!など、描かれているものだけでなく、その背後にも想像力を働かせるまでに。VTRは、子どもが本来持ってる洞察力を引き出すツール、そんな手応えを感じるエキサイティングな時間でした。
Category: 2020, アート, 学び場, 生きる力
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